高貴な魔王であるからには、身分相応のものを身に着けるべきである。 服や靴、アクセサリーや化粧品はもちろんのこと、ウェディングドレスも最高の一着を着なければならない。 そうでなければ結婚にあこがれるイブリースの乙女心を満足させられないからだ。 彼女の愛する人物はわがままで、ロマンの欠片もなく、時には彼女を怒らせることもあるが、 その人物から誉め言葉を貰ったり、わがままな要求をされればされるほど、イブリースの心には甘い気持ちが芽生えてくるのだ。